巨人 来日初登板したシューメーカーの評価は?【柴田勲のセブンアイズ】

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打者として打席に立ってみたい

 ロッテの佐々木朗希投手が4月10日のオリックス戦(ZOZOマリンスタジアム)で完全試合を達成した。

 巨人の槙原寛己投手以来28年ぶりで、20歳5カ月での達成だ。プロ野球史上16人目で最年少だという。奪った三振は19で1試合最多記録に並び、13者連続奪三振は日本記録となった。

 開幕前のパ・リーグ順位予想で私はロッテを2位としたが、この際、佐々木朗に関して「大ブレークの予感が漂う」と記した。だがこんなに早く大記録を達成するとは…いずれにしても驚いた。

 真っすぐは最速164キロで平均159.8キロ、同146.2キロのフォークが投球の軸だという。

 実際、どんなボールなのか。打者として打席に立ってみたい。正直な感想だ。

 プロ3年目、ロッテがうまく育てたということだ。次回の登板が楽しみだし、お客さんも大勢詰めかけるだろう。野球界にとっても実にいいことだと思うね。

打線のつながりが悪い

 さて巨人だ。5日からの広島(マツダスタジアム)、ヤクルト(東京ドーム)の6連戦、2カード続けて負け越して首位から陥落した。

 打線のつながりが悪いが、相手チームの投手もよかった。特に5日の九里亜蓮は内、外角の低め低めに丁寧に投げていた。何度か指摘したが、対照的に巨人の菅野智之は球が打者のベルト近辺に多く集まっている。もっと低めを意識する必要がある。先発した8日には打球が右足を直撃した。打撲と診断されたが次回は支障のない元気な姿を見せてもらいたい。

 また10日のヤクルト・高橋奎二は丸佳浩に一発を浴びたものの気迫を前面に出して投げていた。最後まで集中力を切らさず初完投勝利を挙げた。巨人からは初白星だ。今後の自信になるだろう。

 いい投手にかかればそうは打てない。原辰徳監督は10日のヤクルト戦で開幕戦から全試合で5番だった中田翔を外して、丸を5番に入れた。中田は打率が2割8厘、岡本和真を歩かせて中田勝負となる。

 もっと早く手を打ってもよかった。座りがいいのは1番・吉川尚輝、2番・坂本勇人、3番・丸、4番・岡本和、5番にグレゴリー・ポランコではないか。丸は足がある。機動力が使える。

 6試合連続で3得点以下、21イニング適時打なしでは苦しい。焦る必要はないが、各打者はつなぐ意識を徹底してほしい。

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