「西島秀俊」を芸能界が“警戒”する理由と付いたニックネーム アカデミー受賞作主演俳優の今後のギャラ相場は?

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第2の栄作

 第94回アカデミー賞国際長編映画賞を受賞した「ドライブ・マイ・カー」の主演・西島秀俊(51)はもともと大手芸能事務所に所属していたが、方向性の違いから事務所を飛び出すなど、“苦労人”“こだわりの人”として知られる。今や時の人となった彼を芸能界が“警戒”する理由などについてレポートする。

 西島は横浜国大在学中の1990年、渡辺プロダクションに若手俳優集団の1期生として所属した。92年にはテレ朝の「はぐれ刑事純情派」で本格的なデビューを果たす。

「だいぶ古い話ですが、主演の藤田まことさんとコンビを組む新米刑事役をやっていましたね、彼が20歳の頃に。同じ事務所の先輩の吉田栄作が同じように藤田さんとドラマでコンビを組んでいたことがありました。吉田のようなまさに栄作カットで、『第2の栄作』などと言われていました」

 と、芸能デスク。

「その翌年には『わたしってブスだったの?』で、松田聖子の恋人役を演じたり、『あすなろ白書』で筒井道隆に心を寄せるゲイ役をやったり、人気も知名度も上がったんですが、方向性の違いもあって事務所をやめちゃうんです」

相手が西島だと分かり

 その後はテレビをしばらく離れて映画俳優としてブレイクし、徐々にテレビにも活躍の幅を広げていくようになる。相前後するが、1994年には数少ない女優との交際報道もあった。

「映画で共演した相手がトーク番組で“ある芸能人と恋愛中。結婚したい。子供も欲しい”などと告白して話題になりました。その後の取材で相手が西島だということが分かりましたが、いつの間にか話はたち消えになったと記憶しています」(先のデスク)

 ともあれ西島は差し当たって押しも押されもせぬ大物俳優に。今回の「ドライブ・マイ・カー」での演技をめぐっては、米ニューヨーク・タイムズ紙が選ぶ2021年最高の俳優に選出されてもいる。

 これは、その年の最高の俳優を選出する恒例企画で、今年は14人のみ。

「話題賞的な側面もないわけではないのですが、日本人ではこれまで2004年に『キル・ビル』の栗山千明、06年に『硫黄島からの手紙』の渡辺謙、そして『バベル』の菊地凛子が選出されていますね」

 と、先のデスク。

「日本国内よりも演技の評価が高くなった、という面もあるかもしれません。演出家など作り手側には、“もっと演技が上手い人はいくらでもいる”などと言う人もいます。しかし、クレバーで仕事に対して誠実で貪欲で手を抜かない姿勢は一貫している。その点についてはもちろん異論がある人はいないと思います」

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