バルブ最大手「キッツ」会長のご子息がコロナ禍に「マスク詐欺」!? 親の威光をたびたび利用

ビジネス 企業・業界

  • ブックマーク

Advertisement

3Mマスク取引の仲介役

 振り込みの当日、堀田氏からは〈病院から、発注がむちゃんこ来てます!〉とのラインが送られてきた。ところが、1週間経っても2億2000万円は戻ってこない。堀田氏は“中国の税関で、マスクの輸出許可が下りない”と言い訳し、“父親の人脈を使って必ず解決します”と釈明するものの、マスクは一向に届かない。

 あれこれと理由をつけて引き延ばす堀田氏は、そのうち別の儲け話を持ち込んできた。医療従事者向けの「3Mマスク」を大量保有する会社と販売先との仲介役を担っており、巨額の仲介手数料が入る。それで簡単に返済できるという。

 だが8月半ばを過ぎたころ、堀田氏は俵社長に次のようなラインを送ってきた。〈なぜマスクが入らないかわかりました! 菅 二階 麻生 ここがヤクザに流してます!〉

 以降、堀田氏とは連絡が取れなくなった。現在、俵社長は刑事、民事での訴訟準備を進めている。

「週刊新潮」2022年4月7日号「MONEY」欄の有料版では、詐欺行為の経緯と堀田父子の反応を詳報する。

週刊新潮 2022年4月7日号掲載

前へ 1 2 次へ

[2/2ページ]

メールアドレス

利用規約を必ず確認の上、登録ボタンを押してください。