ロシアが化学兵器を使用するならばサリン? 「プーチン暗殺」計画が動き出したとの情報も

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 事実上の「大敗北」が濃厚となっても、なお拳を下ろそうとしない頑迷なる独裁者は、ついにかのスターリンをも彷彿とさせる悪行に手を染め出した。そんな彼に対し、いよいよ「クーデター」「暗殺」の声が上がり……狂気の皇帝・プーチンの滅亡が始まった。

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 一方的な侵略、市民への無差別爆撃、病院や学校、原発への攻撃……このひと月で行われたプーチンの数々の非道に、ここに来て新たな蛮行が加わった。

 3月23日、朝7時。

「自宅の中庭がロシア軍に囲まれた。窓から機関銃が見えました」

 仏ル・モンド紙の取材にそう答えたのは、ウクライナ南部・へルソン州に住む、オレクサンドル・クニガ氏(62)。州内の劇場の館長で、地方議会の議員も務め、もちろんロシアの侵攻に抵抗している。

 へルソン州はロシア軍の激しい攻撃に見舞われ、未だ戦闘が続く激戦地だ。

 同紙での証言を引くと、

「兵が中に押し入り、家中の捜索を始めた。私のSNSもチェックし、“荷物をまとめろ”と外に連れ出されたんです」

 かくして車に押し込まれたクニガ氏は、同州の行政庁へと拉致された。そして目隠しをされ、空の小部屋に軟禁された。

「覆面をした兵士が前に立ち、私の指紋と写真を撮り、“尋問”を始めました。“なぜデモを組織するのか”“なぜ私たちを嫌うのか”などとひたすら質問を繰り返してきたのです」

「憎しみではなく、怒りだ」

 そう答えるクニガ氏。

 その答えによっては、彼は更なる悲劇に見舞われていたかもしれない。実際、彼と同様、拉致された中には拷問を受けた者もいる、との話もあった。

 結局“尋問”は夜中まで続き、彼は再び車に乗せられ、寒々とした路上で“解放”された。時刻は既に一日の終わりに近づいていた……。

相次ぐ「強制連行」

 反ロ派を抑えるための拉致・軟禁・尋問。現在のウクライナではこうした事態が頻発している。

 が、以下に示す事象を知れば、クニガ氏のようなケースはまだましか。ロシア軍が優勢な地域では、住民がそのままロシアに移送される「強制連行」も相次いでいるというのだ。

「中でも、激戦地・マリウポリでは、1万5千人が連れ去られたとウクライナ当局が発表しています」

 とは、さる全国紙の外信部デスクである。

「内外の報道を総合すると、ロシア軍の“食料をあげる”“安全なところに連れて行く”などの甘言によって住民がバスに乗せられ、パスポートを取り上げられてロシア側に送られてしまう、と。そこで『収容所』に入れられ、尋問や携帯電話のチェックを受け、次の処遇が決められるとか。はるばる極東のサハリンまで運ばれるケースもあり、そこで“仕事”の斡旋も受けるというのです。そしてその後、2年間はロシアからの出国を禁じられる……」

 事実であれば、言うまでもなく国際法違反だ。

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