韓国のAV業界も気にする成人年齢「18歳」引き下げ 「制服」に過敏な“お国事情”とは

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 4月1日から成人年齢が18歳に引き下げられたことに伴い、18歳と19歳の人たちは、親の同意なしの契約であれば後から取り消せる「未成年者取消権」が行使できなくなった。それがアダルトビデオの出演契約にも及ぶと、「現役女子高生AV女優」が誕生しかねないとの懸念が広がっている。この動きに過敏に反応しているのが、韓国のAV業界である。

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“本番禁止”の韓国AV

 韓国のAVは日本とは比較にならないほど厳しい規制があるという。“本番行為”をしている場面はすべてNG。日本のようなモザイク処理も許されていない。結果、過激なシーンはまったく映像化できず、抱き合ったりして盛り上がるシーンが長々と続くのだという。

「日本のポルノ映画みたいな代物です。尺が埋まり切らないという理由もあり、男女が結ばれるまでのストーリーもふんだんに盛り込まれる。ただし、胸を露出するのはOK。愛好家の関心は胸に集中することになり、日本同様、大きな胸の女性が好まれます」(韓国のAV業者)

 AV女優も日本と比較にならないほどしか存在せず、せいぜい数十人。かたや1万人を超えると言われる日本。当然、男性たちの関心は隣国の過激な作品に向いてしまうのだが、

「日本からの作品もすべて、『映像物等級委員会』の審査を通る内容にしなければなりません。そのためカット、カットが繰り返され、ふたを開けると60分の尺が30分ほどに縮まってしまいます」(同)

軍隊で流行する日本のAV

 なぜ韓国は、かくも性表現に厳しいのか。業者は「儒教」と「政治」をあげる。

「いまも韓国には“男性は男性らしく、女性は女性らしく”という儒教の精神が残っています。男性の長髪やヒゲはダメ。女性は結婚までは処女であるべき。一時期、韓国では処女膜を再生させる手術が流行ったくらいです。建前として、折り目正しく生きるべきという社会になっているため、エロは不健全とされてしまうのです。政治もそうした建前を重視するため、表現の自由を優先させようという流れにはどうしてもなりません」(同)

 だが、そんなモラルを大事にする習性もあくまで「オモテ」の話。「ウラ」では日本人と変わらないという。

「自宅に帰れば、日本人と同じような行動を取ります。韓国の味気ないAVより日本の過激なコンテンツのほうが人気で、若い男性は正規の審査を通った作品ではなく、こっそり違法ダウンロードした日本のAVを鑑賞しています。昔と違って、今は軍隊にもスマホが持ち込めるようになり、それまでAVを見る習慣がなかった若者も、軍隊で先輩から教えられるようになっています」(同)

 ちなみに、人気の日本人AV女優は、いまだに蒼井そらなんだとか。不思議なのは、なぜ日本の18歳成人引き下げが話題になっているのかという点である。韓国では「未成年」というワードが敏感に捉えられるというのだ。

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