元陸上幕僚長が提言「敵基地攻撃能力保有は急務」 現状では迎撃できない「極超音速ミサイル」
日本を取り巻く安全保障環境は、いまや危機的状況に瀕している。国際秩序と法を蔑(ないがし)ろにし、「力」を背景に繰り返される隣国からの軍事的な挑発や攻撃を、我々はいかに防ぐべきなのか。元陸上幕僚長の岩田清文氏が、その抑止のための「反撃する力」について解説する。
***
「やられたらやり返す。倍返しだ!」。数年前に人気を博したテレビドラマの決めゼリフは、安全保障の世界にも当てはまる。
仮にAという国が隣国のBへの攻撃を検討した場合、そのB国が常々、「我が国への攻撃は一切許さない。...