カズの新天地「鈴鹿」が“Jリーグ昇格資格”を失った本当の理由 過去に八百長疑惑が

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 今季からJFL鈴鹿でプレーしているキングカズこと三浦知良(55)の頭上に暗雲が垂れ込めている。

 JFLはJリーグのJ3に次ぐ下部リーグ。ただし、強ければJ3に昇格できるかというと、そう簡単な話ではない。練習場所やホームスタジアム、普及活動、法人組織など厳しい条件が課され、それをクリアしていないとたとえ優勝しても昇格できない。鈴鹿はその資格、いわゆる「Jリーグ百年構想クラブ」の認定を受けていたが、2月28日、その資格をJFLにより停止させられた。JFL曰く〈懲罰の対象となりうる行為が発覚した〉という。

 サッカーライターが語る。

「鈴鹿といえば昨年末、元役員が数々の不正行為をツイッターで暴露。これについて鈴鹿は〈(元役員からの)執拗な金銭要求に畏怖を覚えてしまい、また(元役員が)一方的に事実を捻じ曲げて、あたかも弊社に不正が存在するかのような虚偽の情報を拡散することを恐れ、2500万円を支払い、関係を断ち切るという選択をしてしまいました〉と釈明しています」

八百長疑惑を問題視か

 今回の資格停止処分についても鈴鹿は〈適切ではないと考えられる金銭のやり取りが存在していたことなど、弊クラブのガバナンス体制に不備があると判断しうる事情が認められた〉と説明しているが、

「JFL規律委員会が最も問題視したのはずばり“八百長”。元役員の告発にもありましたが、鈴鹿の会長が、ある試合でわざと負けるように指示を出したというのです。実際の試合の録画を見る限り八百長らしきプレーは無いのですが、指示があったこと自体は複数の証言から確実だと。totoが絡むJリーグは、八百長という言葉に敏感なのです」

 Jリーグといえば15日、野々村芳和氏が新チェアマンに就任する。

「先代の村井満氏は、就任直後に起きた浦和レッズの差別横断幕事件を厳しく処断したことで、リーグ運営の手綱を掌握しました」

 野々村氏の手腕に注目。

週刊新潮 2022年3月17日号掲載

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