ロシアのマクドナルド、営業停止日以降も開いていた 店員は「いつまで営業できるか分からない」

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“食べ納め”の行列ができたが…

 ロシアからの撤退を決めた米ファストフード大手マクドナルド。営業停止日の前日である3月13日には“食べ納め”と多くの人が行列を作ったことが報じられた。しかし、その後もなぜか営業は続いていたという――。

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 隣国へ侵攻したロシアに対し、G7をはじめとする先進各国は経済的な“戦争”で応じた。国家レベルでの制裁に加えて、名だたるグローバル企業もまた一斉にロシアとの取引や同国内での営業を停止したのだ。

「アップルやナイキといったアメリカを代表する企業は、早々と対ロシア制裁に参加を表明しました。BMWやベンツなどドイツの自動車企業、英仏のエネルギー大手も、続々とロシアビジネスから手を引いています」(経済部記者)

 象徴的だったのが、冷戦末期、西側企業として真っ先にソ連進出を果たしたマクドナルドの対応だ。モスクワに1号店がオープンしたのは1990年。アメリカの豊かさを象徴するかのような同店には、開店初日には3万人もの市民が並んだという。

 以来、順調に店舗数を増やしてきたが、今回のウクライナ侵攻を受け、ロシア全土の847店舗が3月14日から一斉に営業を停止することを決めた。モスクワ在住のジャーナリスト、徳山あすか氏によると、

「3月13日には多くの人が“食べ納め”に並んだのですが、営業停止予定の14日以降も、なぜか大部分の店が開いています。店員に尋ねると“いつまで営業できるかはわからない”とのことでしたが」

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