AKB最終選考にも残った「春風亭ぴっかり☆」が真打昇進 かつてはセクシー系のオファーも

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「男女の差を痛感」

 やや脱線気味の印象もある一方で、噺家としての実力は折り紙付きだ。若手の登竜門とされる「NHK新人落語大賞」では、平成12年から3度決勝進出を果たしたほか、昨年には「浅草芸能大賞」で新人賞を受賞。いまや、出演者の高齢化が指摘される演芸番組「笑点」の新レギュラーに、彼女を推す声も落語界には少なくない。

「女性の真打はまだまだ少ないですが、若手は増えているんですよ。私が入門した頃は女性の噺家を嫌うお客さんもいましてね。寄席の最前列にいた方が、私が登場すると席を立ってしまうこともありました。最近はそんなこともなくなりましたが、当時は男女の差を痛感させられましたね」

 今後については、

「古典や新作落語のほか、お芝居などマルチに活動する師匠を尊敬しているんです。私もいろいろやってきましたが、どれも中途半端。それでも芝居噺や人情噺にも挑戦したいし、いまとは違う大きな会場をお客さんで埋めてみたい。粗削りでも、高座を楽しんでいただけるような噺家になりたいんです」

 小朝師匠は「とにかく稽古熱心」と太鼓判。見事な桃の開花となりますか。

週刊新潮 2022年3月10日号掲載

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