受験失敗、ジャガー横田の長男は「花田優一」の二の舞いに? 「尊敬される人間になれ」という呪縛

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 日に日に暖かくなってきたとはいえ、サクラサクの声はまだ遠い。ジャガー横田・木下博勝夫妻の息子・大維志さんも、高校受験に苦戦しているようだ。5度にわたる挑戦も、残念ながら全て不合格に終わったという。ただ結果そのものよりも、両親と本人、三者三様の発信が注目を集めている。

 以前は中学受験企画で人気を博した一家。「医師になりたい」と、私立の難関校に挑む親子の姿は大きな反響を呼んだ。勉強面だけでなく、自己主張が強い大維志さんに手を焼いたという苦労話も、親世代の共感と涙を生んでいた。

 その大維志さんの激しさは、大きくなっても変わらなかったといえる。不合格の通知を受け、学校や教師に悪態をついた投稿は物議を醸した。以前も青いモヒカンやピンクの髪、金髪のロン毛にスキンヘッドなど、奇抜な髪型の変遷が話題に。父である木下医師が「息子は内申点が良くない」と発信していたが、型にはまった言動が嫌いなのかもしれない。

 大人の言うことは聞かなさそうなタイプでも、強い影響を受けた大人がいる。それが人気YouTuberであるヒカルさんやラファエルさんだという。彼らに共通するのは「大金を稼いでいる」ことへの自負だ。豪遊ぶりを見せる企画に限らず、自分より稼いでいないタレントの態度に不満を漏らし、収入による強い序列意識が伝わってくる。

 強い序列意識といえば、父親の木下医師にも通じる。思い出したのが過去のモラハラ疑惑と不倫騒動だ。「医師の給料なんぼだと思ってるんだ」と准看護師に高圧的に詰め寄り、「外科医は内科医より偉い」と言ったとも報じられている。不倫相手には「僕が一番であってほしい」「(家族よりも自分を)最優先で」とLINEを送り、「男児を産んでほしいが、将来は医者にするのが条件」と要求したことを暴露された。「医者は偉い」「医者である自分は優遇されるべき」という強烈なエリート意識を匂わすエピソードである。

 人より上に立っている証を何よりも求める、YouTuberと父親の価値観は非常に似ている。職業としてのイメージは正反対だが、大維志さんに強固に植え付けられたのは「注目と尊敬を集める人間になるべし」という呪縛なのではないだろうか。

「医者になりたい」の真意はどこに? 木下医師の序列意識に殉じた母と息子

 不倫中の木下医師が「医師になる男児を」と望んだ時、大維志さんは8歳だった。父親の強い希望により、5歳からインターナショナルスクールの幼稚園に通い、週2回の塾通いと英語の勉強に励んでいたそうだ。泣きながら宿題をする姿を、横田さんがブログに記していたこともある。当時の報道を幼いながらにどう受け止めたかはわからないが、自分は期待外れの存在だと傷ついたとしても無理はない。母であるジャガーさんは経済的事情で学業をあきらめた過去ゆえに、意見の異なる夫に最終的に従ったと明かしていた。さらに第2子を望み妊活中だったともいわれており、木下医師の行動は妻子に大きな影を落としたはずだ。母の敵討ちか、父の理想の息子宣言か。小学生の大維志さんに「医者になりたい」と言わしめた背景は複雑である。

 ただ木下医師が望んだのは、単なる医者でなく「チヤホヤされる医者」だろう。斬新な髪型の息子との写真をせっせとアップし、合否や内申点まで投稿するのも、メディアが取り上げるのを見込んでいるからと言っては言葉が過ぎるだろうか。しかしチヤホヤされる立場は、医者にならずとも手に入る。はからずも息子が証明したが、「有名人の息子」というだけで十分なのだ。大維志さんもうすうす、父の承認欲求の落としどころに気付いているのではないだろうか。

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