オリックス、悲願の日本一へ…“勝負の17年目”T-岡田が見せた「進化の証」

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「今年はもっと厳しい戦いになる」

「去年は、マークされていなかったですからね。今年はもっと厳しい戦いになるんじゃないですかね?」

 2年連続最下位からの躍進となった昨季は、その下馬評も決して高くなかった。最下位に終わった西武、4位に終わったソフトバンクという、優勝の本命に目されていたチームが、最後まで調子が上がらなかったことも追い風になったのは確かだ。

両球団ともに、昨年のような低迷が再び続くとは考えづらい。さらに、昨季終盤まで優勝を争ったロッテと楽天、BIG BOSSこと、新庄剛志・新監督率いる日本ハムの勢いだって、無視はできない。まさしく混戦必至の2022年だ。

「また目標、できましたからね」
 
26年ぶりのリーグ連覇、そして今度こそ日本一へ―。最後の最後で逃した、まだ見ぬ頂点。何としても、そこに立ちたい。

 変化の理由も、覚悟の思いも十分に聞けた充実の“立ち話”だった。

喜瀬雅則(きせ・まさのり)
1967年、神戸市生まれ。スポーツライター。関西学院大卒。サンケイスポーツ~産経新聞で野球担当として阪神、近鉄、オリックス、中日、ソフトバンク、アマ野球の各担当を歴任。産経夕刊連載「独立リーグの現状 その明暗を探る」で2011年度ミズノスポーツライター賞優秀賞受賞。産経新聞社退社後の2017年8月からは、業務委託契約を結ぶ西日本新聞社を中心にプロ野球界の取材を続けている。著書に「牛を飼う球団」(小学館)、「不登校からメジャーへ」(光文社新書)、「ホークス3軍はなぜ成功したのか」(光文社新書)、「稼ぐ!プロ野球」(PHPビジネス新書)、「オリックスはなぜ優勝できたのか 苦闘と変革の25年」(光文社新書)。

デイリー新潮編集部

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