維新にすり寄る医療グループに「疑惑の市有地取引」 吉村市長時代に事業者が決定

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「維新に振り回されるのはうんざり」

「この計画には大阪府医師会が反対しており、建設地である北区に至っては、中規模以上の病院全てが反対している状況です。なぜなら、この地域がすでに過剰病床状態にあるからです」

 大阪医療界の関係者はそう語る。

「大阪市の医師などが医療全般について話し合う大阪府大阪市保健医療連絡協議会でもこの計画について議論してきましたが、医誠会から納得できる回答を得られていない、として継続協議扱いとなっています。また、この協議会の上部組織の大阪府医療審議会でも合意には至っていません。にもかかわらず昨年6月、突然新築工事が始まったのです」

 それはちょうどコロナの第4波が猛威を振るっていた時期で、

「医療従事者がコロナの対応に追われている間に、その混乱に乗じるかのように病院開設の許可申請が大阪市に出され、許可がおりたわけです。医誠会と行政のこうした対応には本当に憤りを感じています。地元病院の先生の中には“自分たちが命がけでコロナ対応をしている時に”と怒り狂う方もいる。また、“維新に振り回されるのはうんざり”との声も聞こえてきます」(同)

維新絡みの問題

 問題の土地は大阪市による公募型プロポーザルで事業予定者が2018年、医誠会などに決まったが、当時の大阪市長は吉村氏である。

「事業予定者が決まる前後、医誠会の関連財団が大阪府に多額の寄付をしています。具体的には、18年、19年、21年にそれぞれ1千万円ずつ、大阪府の『子ども輝く未来基金』に寄付しているのです」

 と、大阪府政関係者。

「また、谷氏が率いるホロニクスグループは17年、維新の創設者である橋下徹氏に特別講演を依頼しています。講演のタイトルは『大阪都構想における医療政策』というものでした」

 こうした背景があるため、大阪の医療関係者の間ではこの土地を巡る騒動が「維新がらみの問題」だとささやかれ、“何かウラがあるのではないか”と疑われているのだ。

「医誠会は元々、北区にある朝日放送ABCセンター跡地での新病院建設計画を描いていました。しかし、朝日放送との間で調整が難航し、計画が頓挫。医誠会が代替地を探す中で出てきたのが、今回の市有地売却話だったのです」(同)

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