共通テストでカンニングの女子大生、別の学生にも“依頼”していた 試験の夜にも懲りずに連絡

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試験の夜にも「2月頃からお願いしたい」と連絡

 警視庁の聴取に対し、女子大生は当日の午前中に世界史Bの画像を別の学生に送ったことで怪しまれ、「まずいと思った」と話している。が、この国立大生とのやりとりは試験中だ。しかもその夜――。

「今度はオンラインレッスンサイト上の別のアカウントからメッセージがきたのです。高校2年生を名乗り、英語と数学の質問をしたいという依頼でした。“2月頃からお願いしたいと考えています!”と。文面からして天音と同じ人物ではないかと思います。その後、このアカウントは強制退会させられていました」(同)

 懲りずに私大の入試本番が集中する2月にカンニングを計画していたようだ。

 しかし、騒ぎが大きくなり、女子大生は母親に泣きながら打ち明け、27日、香川県の丸亀署に出頭。書類送検だけで不起訴の見通しだが、払った代償は小さくあるまい。大学ジャーナリストの石渡嶺司氏が指摘する。

「ここ数年、家庭教師紹介サイトが急激に伸びています。おそらく、監視の目が緩い模擬試験などでは同様の事案が起きていて、表沙汰になっていないだけではないでしょうか」

 デジタル技術の進展でかなったカンニング。その分、予想以上の大ごとになったのは皮肉という他ない。

週刊新潮 2022年2月10日号掲載

特集「事件の裏に人間模様」より

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