黒木華「ゴシップ」で感じる既視感 演技は良くても視聴率は右肩下がりのワケ

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 黒木華(31)が主演するドラマ「ゴシップ #彼女が知りたい本当の〇〇」(フジテレビ)が大苦戦している。1月6日の初回視聴率は6・5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区、世帯:以下同)、第2話が6・0%、第3話が5・7%と右肩下がりだ。黒木の演技はいつものように悪くない。それなのになぜ?

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 黒木が出演するドラマといえば、昨年の「イチケイのカラス」(フジテレビ、主演・竹野内豊)はじめドラマ好きを唸らすデキの良い作品が多い。今期の「ゴシップ」についても、彼女の演技の評判は決して悪くないという。民放プロデューサーに聞いた。

「正月気分も抜けきらない1月第1週、他局に先駆けてスタートした『ゴシップ』ですが、その効果はありませんでした。初回は6・5%で、回を重ねるごとに下がっています。黒木は女性視聴者からの人気が高いのですが、今回は早くも、見なくていいドラマとして認定されてしまったようです」

 大手出版社の経理部に所属していた瀬古凛々子(黒木)は、廃刊した「週刊カンフル」のネットニュースサイト「カンフルNEWS」の編集部員となり、月間5000万PVを目指して奮闘する。沈着冷静な彼女は、感情を出さず、淡々と取材を進めるのだが……。

「なんだか暗いんですよ。特に画面が暗い。ストーリーも暗いし、ラストもスッキリしない。つまり、“感じが良くない”んです。黒木が上手いだけに、それがハッキリわかるんです。女性視聴者は特に、ドラマでの服装や会社環境に、おしゃれでキレイを求める傾向がありますからね。今期では『ファイトソング』(TBS、主演・清原果耶)が、その辺りを上手く取り入れていると思います。NHKの朝ドラ『カムカムエヴリバディ』の深津絵里の衣装や身だしなみも評判になっています。ところが、『ゴシップ』は真逆です。衣装も地味なら、大手出版社と言っても、彼女たちの部屋は古い別館ですからね」

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