大鵬の孫・王鵬に父・貴闘力からエール 「頑張ってほしい」が「俺とはあんまり仲良くしない方が」

スポーツ

  • ブックマーク

Advertisement

 白鵬なき角界で、将来の有望株として期待されている一人が、こちらの“鵬”である。初場所で新入幕を果たした、前頭18枚目の王鵬。祖父はかの大鵬というサラブレッドだが、その角界の星に複雑な心中なのは、あの「父」だ。

 ***

 王鵬は高校3年時に角界入りして4年の21歳。1メートル91センチ、181キロの体格を生かした突き押し相撲が特徴だ。

 母が大鵬の三女・納谷(なや)美絵子さんで、大鵬部屋の流れをくむ大嶽(おおたけ)部屋に所属する。

「大変な努力家ですよ」

 とは、その大嶽部屋の後援会顧問を務める、芸能レポーターの石川敏男氏だ。

「幕下の頃などはやはり『大鵬の孫』であることをプレッシャーに感じ、部屋の力士に不安を漏らしていました。が、十両に上がってからは吹っ切れたようで、それがいまの成績に繋がったと思います」

 王鵬を紹介する記事には、必ずその祖父の名が記されるが、血筋でいえば、やはりビッグな「父」の存在も忘れてはいけない。

 元関脇・貴闘力である。

“俺が指導していたら…”

 貴闘力は若貴の兄弟子で、闘志あふれる取り口で人気を集め、幕内優勝も果たした名力士。美絵子さんと結婚、4人の息子をもうけ、引退後は親方として指導に当たっていたが、2010年、野球賭博に関与していたことが発覚して協会を解雇されたのは周知の通り。その後は離婚し、都内で複数の焼肉店を経営、一昨年からはYouTubeチャンネルを開設している。

「その中身が問題でして」

 と笑うのは、さる相撲ライターだ。

「実名を挙げての幹部批判や、協会にいた頃の暴露話、はたまた八百長の指摘など言いたい放題。あまりの過激な中身に協会幹部は“息子には容赦しないからな”と息巻いていたそうです」

 チャンネルでは王鵬にも触れていて、

「“俺が指導していたらもっと強くできる”とも言っていました。ただ、“息子とは全然話していない”“周囲から親父にケータイを教えるなと言われているらしい”とも。協会批判が原因でしょう」(同)

次ページ:父・貴闘力は「俺とは仲良くしない方がいい」

前へ 1 2 次へ

[1/2ページ]

メールアドレス

利用規約を必ず確認の上、登録ボタンを押してください。