元横綱「輪島さん」逝去 遺した“黄金の左”と“豪遊”伝説

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 亡くなった輪島大士(ひろし)さんのライバルの一人は、1972年九月場所後、大関に同時昇進した貴ノ花だった。先だって日本相撲協会を去った貴乃花の父である。輪島は大関4場所目で全勝優勝、初土俵から僅か3年半で横綱に駆け上がった。時に25歳。学生相撲出身の横綱はいまだ彼一人だ。

「大鵬と柏戸の引退後、人気に陰りが出てきた角界に現れたスター力士が輪島でした。彼の得意手は、“黄金の左”から繰り出される下手投げ。相手の右脇にぐっと入り込み、一気に左手を差す。...

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