浜辺美波は昔も今もどこかクール 「好きすぎて何も手に付きません」と言うファンに意外な反応

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 女優の浜辺美波(21)が1月17日に始まる連続ドラマ「ドクターホワイト」(制作・関西テレビ、フジテレビ系)に主演する。連ドラへの登場はオタクの大学生を演じた「ウチの娘は、彼氏が出来ない!!」(日本テレビ)以来、丸1年ぶり。今度は類い稀なる医療知識を持った正体不明の女性を演じる。

 今の浜辺が「超」の付くほどの人気者であるのは間違いない。エム・データ社の調べによると、浜辺は昨年上半期CM放送回数ランキングで1位。在京キー局で7962回もCMが流れた。

 年間1位の座は米倉涼子(46)に奪われたものの、それでも2位で年間のCM放送回数は1万2862回。これを時間にすると約55時間余になる。道理で連ドラへの登場は丸1年ぶりにもかかわらず、観ていない気が全くしない訳だ。

 アイ・エヌ・ジー社が調べた「男子高校生が結婚したい芸能人」の1位は浜辺。さらにマルハニチロ社調べによる「(2021年の)大活躍を伊勢エビでお祝いしたい芸能人」(なんだそりゃ)も浜辺が1位だった。

 2018年のCM放送回数ランキングは圏外(20位以下)。僅か3年で大躍進を遂げた。その魅力は何かというと、誰もが「美形であること」を挙げるだろうが、それより大きいのが全身から溢れる清潔感ではないか。

 CMのスポンサーも男子高校生も清潔感に弱い。いや、老若男女を問わず清潔感を嫌う人はいない。この強みは沢口靖子(56)、長澤まさみ(34)、上白石萌音(23)、萌歌(21)ら同じ東宝シンデレラオーディション出身者と共通する。

「声」も武器に

 半面、清潔感で得られた人気は脆い。浜辺の場合、昨年9月に男女ポップデュオ「まるりとりゅうが」のRyuga(24)と交際中だと一部で報じられると、落胆する声がSNS上で渦巻いた。浜辺を責める声もあった。

 所属芸能プロ・東宝芸能が交際を否定し、ひとまず事なきを得たが、そもそも21歳の浜辺に恋人がいたって不思議ではない。清潔感を求められている女優はシンドイ。

 次に特徴的な声。本人も「私の声はかすれ気味」と語っているが、確かに澄み切った声ではない。けれど、それが逆に個性になっている。

 明治期から役者にとって大切なのは「1声、2顔、3姿」というのが定説。伊藤沙莉(27)、橋本環奈(22)らも特徴的な声が武器になっている。1度耳にしたら忘れられない。浜辺もそうだ。

 演技力はどうかというと、16歳の時から主演を張っているだけのことはある。初主演ドラマは2016年の「咲-Saki-」(TBS系)。この作品をあらためて見直してみたら、さすがに荒削りの部分も目についたものの、現在の演技は堂に入っている。

 女優開眼したのは北村匠海(24)とダブル主演した2017年の映画「君の膵臓をたべたい」に違いない。重い膵臓病で余命1年弱と宣告されながら、それを1人の男子クラスメイト(北村)にしか打ち明けず、ごく普通の日々を過ごそうとする健気な女子高生を演じた。

「私の残り少ない人生の手助けをさせてあげます」(この映画で浜辺が演じた山内桜良)

 桜良はいつも明るかったが、時折、陰鬱な顔をのぞかせた。もとから憂いのある表情がサマになる人なので、笑顔とのギャップが絶妙だった。瞬時に表情を激変させても不自然さが生じないところも良かった。

 この映画の演技で日本アカデミー賞や報知映画賞、日刊スポーツ映画大賞などの新人賞を獲った。容姿端麗だけでは獲れない。

 2020年にテレビ朝日で主演した連ドラ「アリバイ崩し承ります」は一転、コメディ。時計店の店主でありながら、殺人犯のアリバイを崩すのを得意とする主人公を演じた。お茶目でノリの軽い女性だった。

「美形はコメディに不向き」と言われるものの、浜辺は笑わせててくれた。賛否両論があったNTTドコモのマンボダンスのCMとまではいかないが、口を大きく開けたり、目を丸くしたりと美しさをかなぐり捨てた。二枚目役に拘らないのも浜辺の魅力だ。

 相棒役はキャリア警官役の安田顕(48)だった。芸達者な人だ。それでも不思議なくらい存在感では負けてなかった。体の動きが俊敏で、身振り手振りが大きいからだろう。

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