烏丸せつこが主演作のプロデューサーに手厳しい批判 「この映画には気持ち悪いところがいっぱい」

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 40年ぶりにメジャー映画の主演を果たした女優の烏丸せつこ(66)。心境を問うと、返って来たのはセリフや演出への激辛評価。“ダメ出し”の連続で、槍玉に挙げられたのはプロデューサーを務めた寺脇研氏(69)。文部官僚時代にゆとり教育を主導した、アノ人である。

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「この映画には、気持ち悪いところがいっぱいあるんだよね。とにかく背景の設定に始まって、登場人物の関係性やかかわり方、ワーワーしゃべりまくるセリフに至るまで、ツッコミどころが満載っていうのかな。寺脇も監督も考え方が古過ぎて、本気でキモーッ!って、いま思い出しても鳥肌が立っちゃう場面が少なくないんだから」

 主演女優が舌鋒鋭く名指しでプロデューサーを批判した作品は、山嵜晋平監督(41)の「なん・なんだ」。ストーリーはこうだ。

 結婚40年を迎える熟年夫婦の三郎と美智子。仕事を引退して時間を持て余す三郎をよそに、美智子は文学講座に出かけていく。その後、帰りを待つ三郎のもとに、とある知らせが……。

 図らずも妻の秘密に直面した初老の男の悲哀と、一見したたかに見える女の絶望。情感豊かに「夫婦」「家族」「老い」のあり様を問いかける労作に見えるが、

「初めて脚本を読んだ時は、私もそういうふうになると思ったの。設定とか細かいところを変えれば“夫婦って何だ?”って見つめ直す、かなり面白い作品になるって。それなのに……」

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