「オミクロン株」感染者急増中 2類相当をインフルエンザと同じ5類相当に引き下げるのはいつか

国内 社会

2022年01月07日

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 岸田文雄首相(64)は1月4日、三重県伊勢市の伊勢神宮に参拝した。その後、記者会見に臨み、新型コロナ対策の“抜本的改革”とでも言うべき大きな変更を発表した。担当記者が言う。

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「これまでコロナ対策は自治体の判断で、陽性者は全員入院、濃厚接触者は全員宿泊待機としていました。これを岸田首相は『見直す』と言明したのです。具体的にはオミクロン株の感染が急拡大した場合、該当する自治体の判断で、陽性者でも自宅で治療できるとしました」

 角田外科消化器科医院(東京都三鷹市)の院長で、都医師会の副会長を務める角田徹医師は、「現実的な対応策だと言えるのではないでしょうか」と評価する。

「オミクロン株の感染力は、今までのデルタ株に比べ4倍に達するという報告もあります。これまで飛行機の乗客からオミクロン株の感染者が見つかった場合、入院措置を取ってきました。更に、他の乗客も全員を濃厚接触者とし、宿泊待機としています。これだけ厳しい方針ですと、オミクロン株の感染が拡大すれば高い確率で医療の逼迫が起こる懸念があります」

 だがTwitterでは、否定的な意見が散見される。《自宅療養と言う自宅放置》と、今回の決定を不安視する投稿はかなりの数にのぼる。

 他にも《何処に感染者がいるか解らないのは不安》《ゴミ収集もコンビニも危険》と、近隣に患者が存在する不安を訴えるツイートもあった。

コロナと戦う“武器”

 だが角田医師は「入院から自宅療養へ」という“方針転換”を、「一人の医師としては当然の施策だと考えています」と言う。

「昨年8月に第5波の感染拡大が発生しましたが、あの時の我々はコロナと闘う“武器”を持っていませんでした。重症化した患者さんは入院してもらい、ステロイドを投与するなどの治療法しかなかったのです。しかし“武器”は次第に増えています」

 例えば「中和抗体薬(抗体カクテル療法)」だ。第5波の感染拡大に対応するため、政府は特別承認した。NHKは「入院や死亡リスクが70%低下する」と報じている(註)。

「ワクチン接種も最初は出遅れが批判されていました。しかし気がつけば、OECDでトップクラスの接種率になっています。かなりの日本人が新型コロナに対する基礎免疫を獲得していると考えられます。更に昨年末から、軽症患者に使える飲み薬『モルヌピラビル』を医療機関や調剤薬局に送付する動きが始まっています。実際のところ量に不安があるのですが、コロナと闘う“武器”が揃いつつあるのは間違いありません」(同・角田医師)

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