フジテレビ早期退職 “50歳で特別加算金は1億円”の厚遇でも社員は納得しない理由

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創業期の役員たち

「17年に『不振の責任はすべて僕にある』と会長の座を譲った日枝さんですが、今も取締役相談役として隠然たる力を持っています。彼は大ヒットした『踊る大捜査線』などを仕掛けた亀山千広プロデューサー(現・BSフジ社長=65)を社長に抜擢し、再起を図ったのですが失敗。責任を取って亀山社長と共に辞任しました。しかし、亀山さんの後継に指名したのは宮内正喜氏(77)。彼は日枝さんが社長時代に秘書を務めた側近でした」

 宮内氏は社長就任にあたり、視聴率の向上よりも「社の雰囲気を良くすることが先」と言っていた。

「社内の雰囲気はいまだに良くありません。テレビには未来がないという空気が漂っています」

 現在、宮内氏はフジテレビとFMHの会長だ。

「日枝・宮内体制は今も続いているわけです。さらに、日枝さんは1959年の開局から3年目の61年入社ですが、役員の中には開局前に入社した古参まで残っているんです。監査役(常勤監査等委員)の尾上規喜氏などは1935年生まれの86歳で、開局前年の入社です」

 日枝氏よりも年上が残っているとは……。

「日枝さんはじめ、たしかにフジを3冠王にした功労者ではありますが、その後の不振の責任者でもあるわけです。50代の社員を辞めさせる前に、もっとやるべきことがあると思いますけどね」

デイリー新潮編集部

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