乃木坂46で最も優しかった高山一実 米国人カップルを感激させた“いいヤツ”エピソード名場面

エンタメ 芸能

  • ブックマーク

Advertisement

バラエティで見せた「らしさ」

 グループはシングルが発売されるたびに「乃木中」でヒット祈願を行っているが、デビューシングル「ぐるぐるカーテン」(2012年2月リリース)の際にこんなことがあった。選抜メンバー16人が4チームに分かれて全国8カ所に行き、PR用のティッシュを1日で4600個配るという企画である。京都担当となったメンバー4人は四条大橋でティッシュを配り始めたが、当時はグループの知名度も低く、苦戦。とくに人見知りで物静かな性格の西野七瀬(27)は自分から通行人に配りに行くことができず、配りに行っても無視され続けていた。そしてついには泣き出してしまう。そんな西野のもとに駆け寄り「大丈夫だよ、大丈夫」と声をかけ続け、慰めたのが高山だった。

 17年10月発売の19thシングル「いつかできるから今日できる」と、メンバーが出演する映画「あさひなぐ」のWヒット祈願の時も印象的だった。秋元真夏(28)と星野みなみ(23)の3人で挑戦したのは、劇中で主人公が行った“桶の水を担いで階段を上る”特訓。シングル19枚目にちなみ、バケツ19杯分を頂上まで運ぶことになった。寺の階段は299段、水の量は全部で約38リットルという、キツいミッションだった。2リットルずつ水を入れた2つの桶を肩に担ぎ階段を上るのだが、気合い十分の高山は、倍の量を担いで軽快にスタートし、あっという間に頂上に到達してしまった。

 かたや残された2人は、あまりの重さに苦戦、なんとか1往復をクリアするが、星野は足がけいれんするほど疲労困ぱいしていた。そして2往復目で階段を2/3ほど上ったところで水をすべてこぼしてしまう。すると高山は、休憩中にも関わらず、星野がロスした分と同じ量の4リットルの水を持って駆けつけた。事態の一部始終を目撃していた秋元は「何かああいう人、近所にいっぱいいてほしい」とポツリ。メンバーの助けに向かう高山の頼もしさに感激しきりであった。

 12年8月放送のバラエティ「バナナマンのブログ刑事」(東海テレビ)も印象深かった。ミッションに失敗した白石麻衣(29)は水槽に入った電気ナマズを触るという罰ゲームを行うハメになったが、彼女はどうしても触れなかった。するとすでに1回経験していた高山が見かねて、「もう1回触ろうか?」と言い出したのであった。水槽に手を入れると電気ショックに「ギャーッ」と叫んで転倒し、「1回目より痛かったです」と絶叫。彼女の身体を張った行動により、番組がバラエティとして成立したのだ。

 訪日外国人に取材を行う「Youは何しに日本へ?」(テレビ東京系・毎週月曜18:25~)と乃木坂46がコラボした3時間SP(18年11月12日放送)で高山は、2日間に渡って成田空港でのロケに挑んでいた。悪戦苦闘のすえ、密着に成功したのは初海外にして新婚旅行でやってきたという、アメリカ人のカップル。2人ともお寿司が大好きなので、本場の味を堪能したいと来日したのだ。「どこかいいお店、知ってる?」と尋ねられた高山は、自身の地元である千葉県・南房総市のお店を紹介し、アテンド。そのうえ、知り合いにこっそり連絡して夫婦箸や名産品などのプレゼントを用意していたのである。このサプライズに2人とも大感激し、「僕たちはただ空港に降りただけなのに……」と涙、涙。“いいヤツ”高山一実の本領が最高に発揮された名場面であった。

次ページ:卒業企画でも優しさを発揮

前へ 1 2 3 次へ

[2/3ページ]

メールアドレス

利用規約を必ず確認の上、登録ボタンを押してください。