34年ぶり主演映画の「烏丸せつこ」 元夫の逮捕、自己破産を乗り越えた波乱万丈人生

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 来年1月15日に公開される映画「なん・なんだ」(山嵜晋平監督)で下元史朗(73)とともにW主演を務めるのが烏丸せつこ(66)だ。映画主演は実に34年ぶりという。映画は、40年連れ添った夫婦が、これまでの人生や今後の生き方について真剣に向き合う姿を描いているが、いやいやご本人の半生のほうがはるかにドラマチックで……。

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 烏丸が芸能界デビューしたのは、79年に6代目(80年度)クラリオンガールに選ばれたことがきっかけだった。芸能記者が言う。

「カーオーディオメーカーのクラリオンが毎年選出したキャンペーンガールで、75年の初代がアグネス・ラムでした。6代目となった烏丸のポスターは、裸の上半身に首から花のレイをかけただけで、盗難が続発するほどの人気でした」

 80年に映画「四季・奈津子」(東陽一監督)で主演デビュー。クラリオンガールで既に注目を集めていたため、マスコミも大きく取り上げた。

 さらに翌81年には主演映画「マノン」(東陽一監督)で、大胆な濡れ場を演じてみせた。

「この映画を見て彼女の大ファンになったのが脚本家の宮藤官九郎で、ラジオ番組『宮藤官九郎のオールナイトニッポンGOLD』(ニッポン放送)では“烏丸せつこ最強説!”というコーナーがあったほどです」

 クドカンは雑誌の連載でもこのことに触れたことがある。

元祖“ツッパリ女優”

《中2の夏、深夜に『マノン』という映画のテレビ放送に出くわし、その妖艶さにこりゃ大変だ! と慌ててVHSテープを入れ録画ボタンをガチャコンと押してリピート再生エブリナイト。ストーリーは全く覚えてないのですが、パトロン役の津川雅彦さんとスッポンの生き血飲んでホテルに直行してからの濡れ場は鮮烈で、これが都会の、大人の恋愛なのが! オラぁ東京さ行ってスッポンの血、飲みでぇ! とトンネルに向かって叫んだものです》(「週刊文春」13年12月5日号)

「しかし、彼女は注目されればされるほど、何かと態度が悪いと言われるようになっていきました」

 彼女自身がその原因をのちに振り返っている。

《……ああいうH系の仕事って実は嫌だったのよ。映画とか芝居がしたくてこの世界に入ったのに、最初の仕事があれだったから、くる仕事くる仕事、Hなヤツばっかり。当時のインタビューで『ああいう仕事は(女優への)手段です』なんてバカ正直に言ったら、“不遜な態度”“何様のつもり”“ツッパリ女優”なんて書かれてさ(笑)。こっちは右も左もわからない田舎娘で、インタビューが苦手で喋れなかっただけで、“態度が悪い”って言われちゃったのよねぇ》(「週刊プレイボーイ」98年9月29日号)

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