「バチェラー」出演者が制作現場の“ウラ側”を告発「私たちは異国で隔離され、“マインドコントロール”下に置かれていた」

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アドバイスという名の演出指導

 もう一つ、松本さんが納得いかなかった言葉が、制作側がしきりに口にしていた「参加者」という呼び方だった。

「契約書を交わした段階から、『出演者という言葉を使うな』と言われ続けていました。あなたたちは自らの意思で参加を希望し、納得してやってきたわけで、『出演者』ではないと。自己責任で参加しているとしきりに強調するのです」

 10日間の隔離を経て、収録はリゾートヴィラで始まった。すぐに気づいたのは、“アドバイス”の多さだった。

「実際、リアルにやっているところはやっています。例えば、今回は収録現場に着くまで“バチェラー”が誰だか明かされていない設定でしたが、本当にそうでした。でも、ちょいちょい制作側の“お願い”が入っていくのです。女の子同士でおしゃべりしているシーンを撮っていても、スタッフがつかつかとやってきて『あの子の話をしてみたら』と」

 撮影は1週間に1話のペースで進められていった。ここでも隔離中と同じで、

「感染防止のためヴィラから一歩も出ることが許されませんでした。携帯電話も奪われているので、外の誰かに連絡して相談することもできない。隔絶された空間の中で、私たちはストレスを抱えながらアドバイスに沿って撮影に臨んでいくわけです。ただでさえ私たちは、1年以上待たされて収録に臨んでいる。ようやくここまでたどり着いたんだから、生き残りたいって誰もが思うでしょう。結果として、スタッフに気に入られるように動かざるを得なくなる。マインドコントロール下に置かれているような状況でした」

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