山口の地銀大手、“サラ金”企画で解任された前会長の処遇は 24日の株主総会で決戦

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解任された吉村氏は猛反発

 CEO候補の富樫氏は、日銀出身で「オリバーワイマン」というコンサル会社の日本代表を務め、新銀行に入社する6人中4人が同社の出身だった。

「吉村氏と富樫氏は個人的に親しいこともあって、吉村氏の独断でCEO就任を要請したと見られています。これには吉村氏以外の役員が猛反対。しかし、吉村氏は“もう決まっていることだから”と強引に人事案を通そうとしたのです」(同)

 結果、6月25日の株主総会後に開かれた取締役会で吉村氏は会長兼CEOを解任される。さらに山口FGは調査報告書を公表し、吉村氏の役員解任を問う臨時株主総会を招集することになったのだ。ところが、吉村氏も負けていない。11月29日に都内で会見を開いて「問答無用の闇討ちだ!」と猛反発、第三者委員会による再調査を求める事態となった。

「でも、調べればさらにボロが出るのは吉村さんでしょう」

 と山口FGを知る関係者。

「7月に出された調査報告書では女性行員との不適切な関係を指摘されており、最近では金融庁の元幹部を使って山口FGの株集めを画策しているという情報もあります」

週刊新潮 2021年12月23日号掲載

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