山口の地銀大手、“サラ金”企画で解任された前会長の処遇は 24日の株主総会で決戦

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 今年もクリスマスの季節である。が、地銀大手の山口フィナンシャルグループ(山口FG)にとって12月24日は決戦の日だ。臨時株主総会が開かれ、前会長兼CEOの吉村猛氏(61)=現取締役=の役員解任の可否を決めるのだ。

 話は5月28日に遡る。この日、山口FGでは取締役会が開かれ、吉村氏が新銀行の設立について役員に2枚の資料を提示した。

〈新銀行プロジェクトで入社する6名の報酬について〉

 それによると、新銀行のCEO候補になっている富樫直記氏という人物に年1億円と、加えて入社一時金が2100万円。さらに富樫氏の兄も「IT統括」という名目で入社し、年収5千万円(タクシー通勤も)と書いてある。まだできてもいない銀行なのにCEOの年収1億円とはどんな了見なのか。

「吉村氏が提案したのは、アイフルと組んで消費者金融を行うというもの。消費者金融は年収の3分の1までという貸付制限がありますが、銀行はそれを超えて貸し付けられる。銀行の皮をかぶってサラ金業をジャンジャンやろうという、籠脱けのようなビジネスです」(経済部記者)

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