「地獄が呼んでいる」ヒットの背景に莫大な資金 ネットフリックスは今年だけで韓国に520億円を投資

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製作費が2.5倍

 また、韓国が「海外」を志向してきたことも知られる。

「1996年から釜山国際映画祭を開催し、海外マーケットにアピールする場を作っています。国内市場が小さいので、海外に打って出るために政府も支援をしてきました」(同)

 ネットフリックスが登場し、市場にも変化が起きている。韓国コラムニストの児玉愛子氏によれば、

「BTSや映画『パラサイト』などで韓国エンタメへの期待感が欧米で高まり、ネットフリックスの韓国への投資額は今年だけで約520億円となりました。昨年までの5年で約730億円でしたから、投資額を急激に増やしています」

 さらに在韓ジャーナリストが言う。

「『イカゲーム』の場合、1話あたりの製作費は約2億7千万円で、地上波に比べると2.5倍以上も高い。すると、制作会社はまず自分たちの企画をネットフリックスに持ち込み、それがダメなら韓国のテレビ局に持っていくという形になっているのです」

 ネットフリックスがヒットドラマを“呼んでいる”一因は莫大な資金にあった。

週刊新潮 2021年12月16日号掲載

ワイド特集「地獄が呼んでいる」

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