「朝鮮総連ビル売却」「ロシア投資詐欺」にも関与…1億流用で逮捕の74歳「元自民党参院議員」の正体

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朝鮮総連本部ビル問題

 週刊新潮が山内容疑者に取材を申し込むと、「彼らには、5~6年前から協力しています」とつながりを認めた。

《「今の時代、中小企業は非常に厳しい。日本の中小企業が極東やシベリアの開発をする場合、どんどんお手伝いしたいのです。Aの詳しい事業内容は知りませんが、月に1度、2人揃って私に(事業の進展具合について)報告に来ますよ」》

《(金銭トラブルについては)「全く知りません。私に責任がないとは言いませんが、あの会社は、夢を語る構想の段階です。私自身、まだ信用していません。何かモノを作ってます、仕入れていますというのなら、もっと慎重になりますよ」》

 週刊新潮2015年2月12日号には「『平沢勝栄』代議士が警告! 朝鮮総連ビル灰色決着の裏に『中国人スパイ』」の記事が掲載された。

《暗礁に乗り上げた日朝交渉を尻目に、朝鮮総連の手元には本部ビルが舞い戻ることとなった。競売の開始決定から2年半もの年月をかけ、結局は総連が笑うという最悪のシナリオが実現した》

 東京都千代田区にある朝鮮総連本部ビルは2007年、整理回収機構による差し押さえが現実のものとなっていた。

総連の代理人!?

 これを避けようと、朝鮮総連側は仮装売買などを行い、マスコミの注目を集めた。差し押さえを巡る裁判が行われ、2010年に最高裁で判決が確定。2013年から入札が開始された。

 北朝鮮のペーパーカンパニーと思われる外国企業が落札したものの売却を裁判所が認めないなどの紆余曲折を経て、あのマルナカが最終的に購入した。

《マルナカHD(以下、マルナカ)が競売で朝鮮総連本部ビルを落札したのは、昨年(註:2014年)3月。それから早10カ月が過ぎた1月28日に事態は急展開を迎える。マルナカは、山形県酒田市の不動産・倉庫業者「グリーンフォーリスト」(同、グリーン社)に約44億円で本部ビルを売却したのである》

 週刊新潮は《この取引を仲介したのは、マルナカと同じ香川県で不動産業を営む山内俊夫元参議院議員だった》と指摘。これまで取材に対し山内容疑者は関与を否定し続けてきたというが、この時は重い口を開いた。

《「今だから話しますが、香川県議時代からお世話になっているマルナカのC会長(註:記事は実名)に転売先探しを一任されていたのは事実。それで不動産業者仲間であるグリーン社の社長を紹介しました。確かに総連の許宗萬議長とも面識はありますし、あちらの希望も聞いています》

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