田中将大は9億円でわずか4勝…楽天の「大型補強」はコスパが悪すぎる

スポーツ 野球 2021年11月25日

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優勝期待も結果は3位

 ヤクルトとオリックスが、11月20日から日本シリーズで熱戦を繰り広げているが、他球団は来季に向けた動きが気になる時期と入った。かつては「ストーブリーグ」といえば、巨人とソフトバンクが中心となっていたが、ここ数年、楽天が主役の座を奪っている。フリーエージェント(FA)では、岸孝之や浅村栄斗、鈴木大地といった、その年の目玉クラスの獲得に次々と成功した。さらに、牧田和久や涌井秀章、炭谷銀仁朗といった実績のある選手が加入したほか、昨年オフには田中将大の復帰も大きな話題となった。

 ここ数年間のチーム総年俸の上昇率は、12球団でもダントツのトップとなっている。だが、改めて過去5年間の成績を見ると、3位、6位、3位、4位、3位と、決して大きな成果が得られているわけではない。今季は、特に田中の復帰もあって、2013年以来となる優勝への期待も大きかっただけに、3位という結果に満足しているファンは少ないのではないだろうか。

 実績がある選手が増えることは、当然、それに見合うだけの年俸が必要になるが、そのかけたコストに見合うだけの成績を残しているかといえば、大いに疑問が残る。主なここ数年に加入した選手の年俸と今シーズンの成績を並べると、以下のようになっている。

去就には慎重な姿勢

田中将大(9億円):23試合4勝9敗 防御率3.01
岸孝之(2億5000万円):25試合9勝10敗 防御率3.44
涌井秀章(1億6000万円):21試合6勝8敗 防御率5.04
牧田和久(1億1000万円):17試合0勝0敗2ホールド 防御率3.31
浅村栄斗(5億円):143試合 130安打18本塁打67打点1盗塁 打率.269
鈴木大地(2億円):143試合 153安打10本塁打53打点3盗塁 打率.277
炭谷銀仁朗(1億5000万円):51試合23安打3本塁打8打点0盗塁 打率.219

※年俸は推定、牧田は10月26日に戦力外通告を受けている。

 田中は、味方打線の援護に恵まれない不運もあったとはいえ、9億円という球界最高年俸を考えると、やはり物足りない感は否めない。岸、涌井、浅村なども明らかに成績は下降しており、鈴木だけが安定している。

 成績が落ちた際に、年俸を下げれば済むかと言えば、話はそう簡単ではない。田中は1年が終わった時点で、契約の見直しが可能な2年契約と言われている。今季で国内FA権を取得し、本人もメジャー復帰を含めて去就について慎重な姿勢であることを匂わせている。仮に残留しても、年俸が下がることは考えづらい。

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