緊急搬送の浜崎あゆみに「焦りすぎ」の声も 北川ドラマヒロイン的な愛情欲求と子どもっぽさ

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同世代の歌姫たちと開いた差 それでも目が離せない子どもっぽさという強み

 あゆと年が近い女性アーティストといえば、椎名林檎さんやMISIAさん、安室奈美恵さんがいる。椎名さんや安室ちゃんも私生活は波瀾万丈だが、プライベートの切り売りはしない。作品やライブで見せる姿勢はストイックで、大人の女性というたたずまいだ。椎名さんは当初の東京五輪クリエイティブチーム、MISIAさんはオリンピック開会式での国歌斉唱に抜擢。安室ちゃんは劇的な引退で伝説となった。

 同世代の歌姫たちがどんどん大人のステージを進み続ける中、あゆの話題はプライベートのことばかり。ただ、あえてライバルの少ない道を行くというのも、生存戦略だ。あゆの幼形成熟のような生き方は、もしかして賢いのかもしれない。

 浜崎あゆみはバカじゃない。ただ、つくづく不器用な自分を捨てたくないのだろう。その頑固さも、分別ある大人というよりは子どもっぽい。2014年には紅白落選。自伝をもとにしたドラマ「M」は回を追うごとにコント化するイロモノだった。それでもオワコンと言われぬよう、強がってもがいているような姿は、やっぱりあゆらしい。ファンでもないのに思わぬ親心を刺激され、ハラハラしてしまう自分もいる。まずはゆっくり休養して、変わらず派手なあゆ節を見せ続けてほしい。そして北川先生、どうかドラマで彼女の人生を描いてほしい。きっと相性がいいはずだ。

冨士海ネコ

2021年11月13日掲載

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