「茂木敏充」新幹事長が絶対口にしない日本新党時代 枝野と初当選同期であっという間に自民党復党の変節の過去

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“雑巾がけ”の洗礼

 参院選直前の7月1日に開かれた自民党足利支部の定例大会で、自民党の党員が3分の1に激減したとする資料が提示された。支部長は「茂木くんにも党員の確保に努めてもらう」と指示、「いわゆる“古いパターンの選挙”をやってもらうということだ」と嫌味を付け加えた。

 日本新党時代の茂木は、旧態依然とした自民党の政治を批判していた。「それでも自民党に戻ったのなら、雑巾がけから始めてもらおう」という強烈なカウンターパンチだった。

 自民党で雑巾がけからやり直し、苦労を重ねて人情の分かる政治家に成長した──というのなら美談だが、実情は違うようだ。

 デイリー新潮は11月4日、「『茂木新幹事長』が嫌われまくるワケ “茂木に比べればあの人は神様”……永田町、霞が関、党本部からの証言」の記事を配信した。

 記事では茂木の“パワハラ体質”を詳報した。その中で、すぐに激怒する茂木に事務方が対応するためのマニュアル「茂木接遇メモ」の内容が紹介されている。

冷麺で大激怒

「接遇メモ」の内容は呆れるものばかりなのだが、詳しくは記事をご覧いただきたい。ここでは、その中から1つだけご紹介しよう。

《ルームサービス等で(大臣の好きな)麺類を注文する際には、大臣に提供するタイミングについて細心の注意を払うことが必要。大臣のフライトが50分遅延したため、冷麺ができてから提供するまでのタイミングが20分ほどずれ、麺がかたまった状態だったため、硬くて食べられないと大激怒していた》

註1:茂木敏充氏が自民離党届 日本新党から立候補へ(朝日新聞栃木県版・1993年6月22日)

註2:[そこが知りたい]新進党不参加の論理 批判さまざま(毎日新聞・1994年12月14日)

デイリー新潮取材班

2021年11月11日掲載

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