アントニオ猪木が「2千万円を返せ」と訴えられていた 「元気ですか」などの商標権が差し押さえに

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商標権差し押さえ

 先の関係者によると、

「猪木さんは高額な治療費が嵩(かさ)んだ事情もあって、懐具合は逼迫しています。とても3500万円なんて支払えません」

 このため湯川氏側は3月末、猪木のマネジメント会社の株式を差し押さえた。

「狙いは同社が管理する商標権にある」

 とこの関係者は見る。商標権には有名な〈燃える闘魂〉のキャッチフレーズ以外にも〈元気ですか〉〈1・2・3・ダァーッ〉といったお馴染みの掛け声、さらには〈アントニオ イノキ〉というストレートなものもあり、その数は総数96種にものぼる。

「弁理士の試算では、商標権は総計で3億円前後の価値がある。たかだか3500万円ほどの債権で、猪木さんの商標権をすべて押さえるなんて、いくらなんでもやり過ぎです」(同)

 猪木側も弁護士を通じて“超過差し押さえ”を主張。5月には執行抗告したものの、その甲斐なく、8月に差し押さえが決定となった。

 関係者は憤る。

「古いプロレスファンなら憶えているひとも多いと思いますが、猪木さんは新日時代に『リズムタッチ』という家庭用低周波治療器の広告塔をつとめました。これ、他でもないOSG社の製品なんですよ。湯川氏は猪木さんをCMに起用して商品を売りまくり、成功の足掛かりを作ったわけです。本来、猪木さんには足を向けて寝られないはず。よくぞこんな仕打ちを療養中の猪木さんにできたものだと思いませんか」

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