元公安警察官は見た オウム「平田信」の潜伏先を“透視”した元FBI特別捜査官のすごい能力

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被疑者がバーで酒を飲んでいる映像

 勝丸氏が交番勤務していた頃にもこんなことがあった。

「私がある事件の容疑者の男を現行犯逮捕した時のことです。容疑者は幼い頃に父親が蒸発し、母親も亡くなっていて、天涯孤独でした。しかし、彼の取り調べに立ち会った時、なぜか子どもの頃とおぼしき男性と母親、そして青年の3人が一緒にいる映像が頭に浮かびました。そこで容疑者に『お前、兄ちゃんがいるだろう』と聞くと、『身寄りなんかない』と否定していました。しかし後日、この男性には腹違いの兄がいることが判明しました」

 ロシアのスパイを追跡している時にもこの能力が生かされた。

「ロシアのスパイを追跡していた時、彼の行く先が見えました。それで部下をその場所に配置すると、スパイが本当に現れたのです。透視やテレパシーなどの超能力者は、日本ではオカルト扱いされていますから、特別捜査官として使うことはできません。日本でも特殊能力者をもっと活用すべきと思っています」

勝丸円覚
1990年代半ばに警視庁に入庁。2000年代初めに公安に配属されてから公安・外事畑を歩む。数年間外国の日本大使館にも勤務した経験を持ち数年前に退職。現在はセキュリティコンサルタントとして国内外で活躍中。「元公安警察 勝丸事務所のHP」https://katsumaru-office.tokyo/

デイリー新潮編集部

2021年11月5日掲載

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