北朝鮮に応援要請、負ければ社会的に抹殺… 何でもアリな韓国大統領選がスタート

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 衆院選挙が終了したばかりの日本。一方、隣国・韓国では、候補者たちの人生を懸けた大統領選挙が幕を開けた。

 10月10日には与党「共に民主党」が京畿道知事の李在明(イジェミョン)氏を大統領選候補者に選出。李氏は同月25日に知事を辞職し、来年3月9日の投票日に向けて本格的に選挙活動をスタートさせた。

 韓国人記者によれば、

「現在、保守系最大野党『国民の力』の候補者は、前検事総長の尹錫悦(ユンソクヨル)氏と国会議員の洪準杓(ホンジュンピョ)氏が競っている状態。ただ、いずれを相手にしても、李氏は世論調査で数ポイントのリードを保っています」

 当初、大統領選は尹氏優勢との見方が強かったが、

「今年7月に、彼の義母が給付金の不正受給で懲役3年の実刑判決を受けた。さらに9月には本人が検事総長時代の職権乱用などで捜査されるにいたり、支持率トップを走っていた尹氏の人気が急落した。“尹氏を追い落とすための不当捜査”という見方も強いですが、韓国政界は未だに“勝てば官軍”の世界で、負ければ“監獄行き”も当然。選挙に勝つしかないのです」

 古傷を抉られようとしているのは、与党とて同じ。

「李氏には城南市長時代の開発事業を巡り“背任”の疑いが囁かれています。ただ、すでに起訴された李氏の当時の側近の容疑から、李氏にまで捜査が及ぶ“背任”が除かれたことで、世論は沸騰。政権から距離のある特別検察官の捜査を求める声も日に日に増大しており、保守系野党の候補が政権を獲れば、李氏に司直の手が伸びるのは確実です」

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