「立憲民主党」代表選へ 「党名を変えた方がよい」「参院選では共産と闘わざるを得ない」の声

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名があがる3人の候補者

 古本氏は表向き、《愛知11区は自動車産業が直面する課題に取り組んできた重要な選挙区だから地域を二分する争いはもう終わりにしたい》と発言したが、字義通りに捉える者はいないという。

「古本氏の代わりに組合側が候補を立てることもなく、結局ライバルの自民党候補が選挙で圧勝しました。このゴタゴタの背景には、トヨタ自動車本体が組合側に“選挙活動はほどほどに……”と加えたプレッシャーがあるとされています」(先のデスク)

 いずれにせよ、選挙にかかわる支持団体や関連団体の勢力図が塗り替えられそうなインパクトがあったようだ。

 今後について野党担当記者に聞くと、

「首班指名までに新代表を決めるべきだという声もあったようですが、それは回避し、党員も含めたフルスペックの代表選を行うことになりました。現時点で立候補に意欲を見せているのは、前回の代表選で枝野氏と争った泉健太政調会長、元国交相の馬淵澄夫氏、そして映画『なぜ君は総理大臣になれないのか』に出演した小川淳也氏です」

 旧民主、旧民進党時代から、「顔と名前が全然変わらない」と指摘されてきたことを踏まえれば、少しは新しさを出すチャンスといえるだろうか。

「そうですねぇ、大臣経験者は馬淵氏のみで自民はもちろん維新と比べても知名度では劣る印象です。それに馬淵氏と小川氏は推薦人20名を集めるのは難しいと言われています。さらに小川氏は野党共闘路線ですが、来年の参院選の2人区で共産は候補を確実に立ててくるわけで、その対応をどうするのか疑問ですよね。挙句には解党的出直しのため、党名を変えるべきだという声さえあがっています」(同)

 なかなか次の「ビジョン」は見えないようなのだ。昨年の代表選でもトップと同時に党名を決めたばかりだったはずなのだが……。

デイリー新潮取材班

2021年11月4日掲載

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