「日大背任事件」井ノ口容疑者が“タックル学生”を逆恨みして画策したあり得ない“嫌がらせ”

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宮川選手憎しで……

「”危険タックル”で問題になった宮川泰介選手が、就職した企業だったからです。口封じに動いた井ノ口容疑者らに反旗を翻し、『コーチから指示があった』と記者会見で訴えた宮川君は、いまも『富士通フロンティアーズ』の選手としてアメフトを続けています。井ノ口容疑者はあの騒動がきっかけで、一時、理事を辞任、田中理事長も窮地に陥りました。宮川君を拾った富士通憎しで、井ノ口容疑者はこのような指示をしていたのです。実際、彼は周囲に『富士通は許せん』と話していました」(同)

 結局、事務局が反対し、富士通外しには至らず、リプレイスが行われただけであった。だが、この取引でも、井ノ口容疑者らは藪本容疑者が全額出資するペーパー会社を通して“中抜き”していたのだった。今年5月に日大が約9億7000万円の電子カルテ関連機器を富士通からリースする契約を結んだ際、両容疑者は約6700万円の不当な利益を得ていたとされる。もしIBMへの切り替えが行われていたら、予算規模に応じて損失額が増額していた可能性も考えられる。

 他の医療機器の切り替えなども含め、抵抗を示した板橋病院の事務長は、2カ月後には配置転換されてしまったという。井ノ口容疑者らはこんなメチャクチャなやり方で、病院を食い物にしてきたのである。

田中理事長の責任は

 建て替え工事をめぐる2億2000万円の流出では、田中理事長にも3000万円が渡っていたことが判明しているが、いまのところ理事長まで捜査の手が及ぶ気配はない。

「特捜部のガサで、田中理事長の自宅からは1億円もの現金が見つかっています。しかし、田中理事長は特捜部の捜査に『妻が経営するちゃんこ屋で稼いだタンス預金だ』と主張。事件とは無関係だと訴えています」(司法クラブ記者)

 10月29日に学内の会議に出席した田中理事長は、「井ノ口はやりすぎた」「オレはやっていない」と述べたという。前出の日大関係者はこう憤る。

「罪に問われなかったとしても、田中理事長には井ノ口さんを引っ張ってきた責任がある。国からは補助金もらっている大学のトップとして、いまだ世間に何ら説明していないのもおかしいと職員はみんな思っています。一刻も早く自ら辞任すべきです」

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