都道府県魅力度ランキング問題、発表したブランド総研が反論 「群馬県からの問い合わせもない」

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「だれも気にしない」

 たしかに有効回答数は、昨年の3万超が今年は3万5千に増えている。

「ただ、なぜ“魅力を感じるか”という一つの質問だけで魅力度を出すのか、という疑問には、観光や居住など複数の指標を総合すると、恣意が加わって純粋な魅力度が測れないと説明し、納得してもらった」(同)

 だが、納得できないのは山本知事で、

「“魅力を感じるか”という単純な質問をし、魅力度のランキングを作るのは適切じゃないと考えます。純粋な“魅力度”ってなんですか? 魅力というのは総合的で複雑なものなんですから、観光や文化など多角的に分析するべきです。この“魅力度ランキング”という名称は、とても耐えられるものではない。信頼性が低いことを、県民のみなさんにわかってもらう必要があるんです」

 と、あらためて憤慨する。今後、統計などの専門家の分析を仰ぐといい、「法的措置も一つの選択肢」だそうだが、そんな知事の姿勢も含め「多角的に」評価されたら、群馬県のランクはどこまで低下することやら。

「ランキングを見て1位の県に引っ越そうとか、ランクが低いから旅行に行くのをやめるとか、なるかしら。だれも気にしませんよ。ユーモアで切り返せば、知事も男が上がるのに。埼玉も“ダサい玉”って自虐して盛り返したじゃない」

 と、評論家の大宅映子さん。騒いで男を下げて、県民の誇りを低下させないでね、山本知事。

週刊新潮 2021年10月28日号掲載

ワイド特集「アホか。」より

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