「DAZN」のW杯放映権“独占”でファンが減少する? 海外では有料放送の独占を禁じる国も

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「ファン減少に拍車」

「多くの人の目に触れる機会が減れば、日本のサッカーファン減少に拍車がかかってしまうと思います」

 と懸念するのは、サッカージャーナリストの利根川晶子氏だ。

「サッカーが生活の一部となっているイギリスでは、スポーツに限らず世界的なイベントは公平に視聴されるべしと法律で定められ、BBCが放送しています。EUも、W杯など公共性の高い試合を有料放送が独占することを禁止できる権限を加盟国の政府が持っています。日本は欧州と歴史が違うので単純に比較はできませんが、代表戦を地上波で観戦できることが国民にとってどれだけ有意義かは、議論していく必要があると思います」

 かつて日本代表チームでFWとして活躍し、日本サッカー協会顧問を務める釜本邦茂氏は、こうも言う。

「ことの本質は、皆が熱狂する面白い試合を今の日本代表はどれほどやれているのか。Jリーグ発足から30年という節目を前に、当初の勢いや熱気が失われた理由を、選手や関係者は今一度考えるべきではないでしょうか。テレビ局が高いお金を払ってでも放映したくなるような試合をやろう。そんな気概を持ってもらいたいですね」

 日本中がサッカーに熱狂する日々は、果たして戻ってくるのだろうか。

週刊新潮 2021年10月28日号掲載

ワイド特集「アホか。」より

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