全権監督「原・巨人」の来季組閣は? 引退「亀井」は野手コーチ、降格「石井コーチ」は退団へ

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 いよいよ始まるクライマックスシリーズ。結果いかんにかかわらず、巨人の原辰徳監督の続投は既定路線だという。では、来季の組閣はどんな顔ぶれに? 「全権監督」ならではの人事になりそうだ。

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亀井は野手総合コーチに横滑り

「デイリー新潮」がいち早く亀井善行の引退情報を伝えたのは10月9日。その後しばらくネット上では、“嘘であって欲しい”“まだ続けられる”などと悲嘆に暮れるファンのコメントが溢れかえった。球団が正式発表したのは21日のことである。

「亀井は23日の東京ドームでの引退試合で5回に代打で出場。6回に一度ライトの守備に就いたのちに交代となりました。目に涙を溜めながらベンチ前に戻ると、原監督と固く抱き合った。試合後には盛大な引退セレモニーが開かれました」(番記者)

 だが、そんな感動も冷めやまぬうちに、再びグラウンドに戻ってくるという。

「来季、野手総合コーチに就任することが内定しているのです。原監督は常々、『亀ちゃんの存在感があるからこそチームがある』と持ち上げるなど、亀井が大のお気に入り。もっとも、亀井は球界屈指の強肩の持ち主で知られ、守備には定評がある。ムードメーカーで後輩にも慕われており、今後は指導者としてチームを支えることが期待されています」(同前)

石井コーチは古巣に戻る?

 では、ペナントレース終盤の10月に突如、野手総合コーチから3軍野手コーチに“左遷”された石井琢朗氏はどうなるのか。このままチームを去ると見られているのだ。

「意見の衝突があったようで、原さんは石井コーチに大変な剣幕でした。『チームが大事なこの時期にアイツを1軍には置いておけない』とフロントにも相談なしにあのような人事を断行したのです。前半戦はずっと、石井コーチはベンチ内で原監督の隣に座り、元木大介ヘッドコーチ以上に原さんに近い位置で参謀長的な役割を担っていたんですが……。石井さんはすでに古巣DeNAのコーチに内定しているという情報もあります」(同前)

 こんな人事が監督の胸先三寸で決まってしまうならば、周囲の人間は誰も意見をしなくなるだろう。フロントもこの状況を呆れて見ているという。

「中田翔の獲得から完全に冷めた目で見ています。いくら全権を与えられているとはいえ、反社会的勢力との付き合いの疑惑がある中田を、フロントに一切の相談なく獲得するなど暴走の極み。山口寿一オーナーもご立腹です」(同前)

 だが、代えられない事情があるという。来季の監督には阿部慎之助氏の名前が挙がっていたが、山口オーナーはまだ早いと考えているようだ。

「山口さんの中には、経験ないまま監督をやらせて失敗してしまった高橋由伸の轍を踏みたくないという思いがある。結局、あの失敗があったから、原監督に頭を下げて再登板してもらうことになり、全権監督を誕生させる流れを作ってしまった。これから1年間は、阿部氏に原監督のそばで経験を積ませ、再来期に引き継がせる考えです」(同前)

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