「河井克行元法相」が到底承服できなかったはずの実刑を受け入れ、収監を選んだ理由とは?

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喜連川の食事は?

 このデスクが続ける。

「喜連川には初犯で懲役10年未満の受刑者が収容されています。歴とした刑務所ですが、鈴木宗男・現参院議員、守屋武昌・元防衛次官、井川意高・元大王製紙会長など、政治家を中心にいわゆる有名人が収容される場所として知られています。特に特別扱いしてくれるというわけではなく、そういった受刑者の扱いに慣れているということですね」

 ホリエモンこと堀江貴文・元ライブドア社長と前出・井川氏の対談(週刊新潮2017.09.28号)によると、堀江氏は、「喜連川が良かったのですけど……。当時、鈴木宗男さんや防衛省汚職事件の守屋武昌元次官を抱えていたから、勘弁してくれとなったみたい」と語っている。

「そうですね、あんまり有名人がいると対応しきれないので上限は決まっていると聞いています」(先のデスク)

 この対談では井川氏が、「刑務所の飯ということで言えば、民間業者が入ると不味くなりますよね。喜連川も、三井グループのエームサービスが請け負っていた。やはり、民間業者になると、材料費や人件費をできるだけ減らし、利益を出そうとするから不味くなる。大刑(だいけい)(大阪刑務所)の飯も民間が入った途端、味噌汁の味がしなくなったそうです」とも話していた。

仮に府中刑務所を希望しても

 東京拘置所(葛飾区小菅)に在監する克行元法相については、妻の案里氏が面会に通う光景が”フライデー”されていた。離婚の噂もたびたび流れた2人だが、案里氏は足しげく顔を出しているようで、その姿は夫婦愛を感じさせるものだった。刑務所も同様に都心であれば、東京で生活する案里氏も通えるのだろうが……。

「そうですね。仮に克行元法相が府中刑務所を希望して、当局に伝えていたとしてもそこに入れる可能性はないでしょう。独房が多く、再犯者や暴力団関係者の収容がメインとなっていて、彼はそれに該当しないからです」

 栃木で3年にわたって服役となると、案里氏もそう頻繁には通えなくなるかもしれない。喜連川社会復帰促進センターは最寄り駅から車で20分はかかる場所にある。これもまた罪の代償ということか。

デイリー新潮取材班

2021年10月25日掲載

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