甲府2人死亡火災 被害者宅に少年少女が出入り 犯人の19歳少年は長女に一方的好意

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背景にあった“好意”

 犯行の背景には何があったのか。被害に遭った井上一家の知人は、次のように語る。

「井上家には、高校3年生と中学3年生の娘さんがいました。長女は中学校時代に不登校だったこともあり定時制の高校に通っていました。いわゆる不良だったとかではありませんが、交友関係は、高校に入学してから活発になっていましたね。同級生なのか、同い年くらいの男女が、井上さんのお宅に頻繁に出入りしているのを見ました」(井上家知人)

 犯行に及んだ19歳の少年は、まさに同じ定時制高校に通っていた。

「少年は長女に対して一方的に好意を寄せていたようです。恋愛感情のもつれが原因で犯行に及んだと考えられています」(社会部記者)

 長女は将棋部や演劇活動に精を出す活発な学生だったという。

「妹ともども、土木関係の仕事をしていたお父さんにそっくりな見た目でした。目がパッチリしていて、可愛らしい子でしたよ。お父さんに一度『お父さん似ですね』と伝えたら『俺に似てるかな』とはにかみ笑いを浮かべていたのを覚えています」(近隣住民)

 昨年1年間、盛司さんの妻は自治会の組合長を務め、休みの日には家族で車での外出を楽しんでいたという。出頭時、少年は手の火傷のほか、右手の小指の骨折、腱断裂を負っていた。2人の命を奪った犯行動機の解明が待たれる。

「週刊新潮」ではこの事件の情報を募集しています。以下の窓口より情報をお寄せください。

https://www.dailyshincho.jp/confidential/

デイリー新潮取材班

2021年10月16日掲載

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