西村知美が明かす「睡眠時無呼吸症候群」の苦労 「凄絶ないびきで娘が悪夢」「旅行では別室に」

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原因は長い舌

 更に、40歳前後の時のこと。小学校2、3年だった娘が起きてきて「怖い夢を見た」と言ったのだという。

「“どうしたの?”と聞くと“学校にオオカミが入ってきて追っかけられて体育館に逃げた”“ウ~という唸り声が怖くて、目が覚めたらママのいびきだった”“パパと変わらない大きないびきだったよ”と。もう愕然としましたよ。恥ずかしいと考えていただけのいびきが、誰かに迷惑をかけるものだったんですから」

 こうして前出の診断につながるわけである。

 もっとも、一見してわかるように、西村さんはSASの典型である肥満体型ではない。一体何が原因なのか。

「先生によれば、私の舌が原因のようです。私は生まれつき舌が長く、スパゲッティを舌で巻いて食べる特技があるほど。その長い舌が眠る時に喉の奥に入ってしまい、空気の通り道を塞いでしまうとのことでした」

 原因も千差万別なのだ。

 その後、彼女はいくつかの対策を続けているというが、

「本当は専門外来に行くなど、しっかりと診てもらわないといけないんですよね。私、実は救命技能認定証や防火管理者の資格を持っていて、無呼吸の恐ろしさはわかっている。自分の置かれた状況は笑って済ませられるものではないと思っています。でも、忙しいからとか、コロナだからとか、どこか言い訳をして、先延ばしにしている。そこは承知しているのですが……」

 と反省しきりなのだ。

週刊新潮 2021年10月7日号掲載

特集「寝れば寝るほどダメージ 『いびき』『昼の眠気』は予備軍 潜在患者500万人『生存率』4割減『最悪の睡眠』」より

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