元公安警察官は見た 在日外国人によるパジェロ“アフリカ密輸”に手を貸す外交官
公安警察は、アメリカのCIAやFBIのように華々しくドラマや映画に登場することもなく、その諜報活動は一般にはほとんど知られていない。警視庁に入庁後、公安畑を十数年歩き、数年前に退職。この9月『警視庁公安部外事課』(光文社)を出版した勝丸円覚氏に、外交官の特権を使った密輸事件について聞いた。
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外交官の特権のひとつに、“外交行嚢(こうのう)”なるものがある。各国の大使館や総領事館は本国との間で、外交行嚢と呼ばれる袋を使って航空便や船便で外交活動に必要な物品を輸送している。外交関係に関するウィーン条約第27条によれば、外交官の通信の自由を保護するため、所有国以外の人間は誰もこれを開けたり留め置いたりしてはならないと定められている。
「外交行嚢は通称、外交パウチと呼ばれています」
と語るのは、勝丸氏。公安外事1課の公館連絡担当班だった同氏は、大使館や総領事館との連絡・調整が主な任務のため、日頃から外交官と接触していた。
「外交行嚢は、基本はズタブクロみたいなものですが、保安検査や税関検査で開けられることなく国外に持ち出せます。大きさに規制はないので、コンテナ丸ごとでも大丈夫です。極端な話、船一隻分でも問題ないのです」
北朝鮮の密輸ビジネス
この外交行嚢を悪用する外交官がいるという。
「貧しい国の外交官が自分の国よりはるかに物価の高い国に赴任した場合、給料だけだと苦しい生活を強いられます。そのため、外交行嚢を使ってサイドビジネスを行う外交官がいるのです。勿論、外交官が赴任地でサイドビジネスを行うことは、ウィーン条約で禁じられています」
これを悪用している、その最たる国は北朝鮮という。
「日本とは国交がないので、国内に北朝鮮の大使館はありませんが、私が以前赴任したアフリカの某国には、北朝鮮の大使館がありました。そこでは、ワシントン条約で国際取引が禁止されているサイの角や象牙を北朝鮮の外交官が買い集め、外交行嚢を使って密輸しているのは有名な話でした」
過去に、ジンバブエと南アフリカ共和国が、サイの角を密輸したとして北朝鮮の外交官を国外退去処分にしたこともある。
「北朝鮮の外交官が扱うのは、サイの角や象牙だけではありません。南米、東南アジア、ヨーロッパなど大使館のある様々な国を拠点に、麻薬、拳銃などの禁制品から、酒、タバコ、食材、日用品にいたるまで幅広く密輸ビジネスを展開しています。儲けた金は生活費に充てたり平壌に送金したりしています」
外交行嚢を使った密輸は、なにも北朝鮮だけの専売特許ではない。世界のあちらこちらで、幾度となく摘発されてきた。日本でも、外交行嚢を使った密輸が行われているという。
ひとつの例を紹介しよう。
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