岸田新内閣人事 官房長官人事で朝日が“誤報” 政治部長が萩生田文科相に謝罪

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政治部長が謝罪に

 前出の記者はこう分析する。

「おそらく、朝日の記者は、岸田さん周辺の有力なネタ元から“萩生田さんで間違いない”と吹き込まれていたのでしょう。ただし、あの段階で本当のところは、岸田さんとお声がかかった本人にしかわからない。岸田さんに確認できず、萩生田さんが『何も聞いていない』と答えているのならば、もっと慎重に裏取りすべきだった。おそらく、別のネタ元も同じ情報を言っている、二枚あれば大丈夫だろう、みたいなデスクの判断で最後は突っ走ってしまったのではないか」

 不思議なのは、朝日がそこまで自信を持って書いた人事が、なぜひっくり返ったかという点である。

「萩生田氏も松野氏も同じ細田派です。総裁選の論功行賞で細田派へポストを与えなければならなかった事情が大前提としてあったのです。安倍さんは、萩生田さんを猛プッシュしていたが、安倍さんの最側近と言われる萩生田氏を据えてしまうと、安倍カラーが濃くなってしまう。それを嫌がる岸田さんが抵抗を示した結果なのではないか」(同前)

 ちなみに朝日は、すぐに萩生田氏に詫びに行ったとのこと。

〈本日、社の政治部長が謝罪に来ましたが日本を代表する大新聞、もう少ししっかりしてほしいものです〉(萩生田氏のブログ)

 読者への詫びはまだのようだが……。

デイリー新潮取材班

2021年10月2日掲載

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