スーパーモデル「リンダ・エヴァンジェリスタ」が告白した脂肪を冷却・結晶化して排出する施術の失敗

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厚労省でも認可された人気の治療

 シンディ・クロフォード(55)やクラウディア・シファー(51)、ナオミ・キャンベル(51)らと共に、スーパーモデルとして90年代前半のファッションシーンを席巻したリンダ・エヴァンジェリスタ(56)。日本でもCMに出演するなど活躍していた彼女が9月23日、自身のインスタグラムで発表した声明は世界を驚かせた。痩身治療の副作用で、脂肪細胞を減らすはずがむしろ増大する結果になってしまったという。

 リンダは9月21日、脂肪に関する被害を受けた施術に使われている機器の製造元であるゼルティック社を相手取り、精神的被害ならびに施術失敗によって失った仕事の補償として、ニューヨーク南部地区の連邦裁判所に5000万ドルの損害賠償を求める提訴を行った。

 問題の施術は、クールスカルプティングと呼ばれるもので、2010年にFDA(米国食品医薬品局)の認可を受けており、日本でも2017年に厚生労働省に認可された人気の痩身治療だ。

 関連するサイトなどによると、治療によって脂肪細胞のみを凍らせて結晶化し体外に排出することができるという。アプリケーションで落としたい部分をつまんで60分前後冷却、あとは数週間から数ヶ月で結晶化され、機能しなくなった脂肪が排出されるのを待つだけ――という流れのようだ。

奇異性脂肪過形成と診断された

 治療の中身の紹介を続けると、脂肪冷却治療は、「水分は0℃で凍るのに対し、脂肪は4℃で結晶化し始める」という理論を応用したもの。ターゲットとした箇所の皮下脂肪だけを減らすことができ、脂肪細胞の数は再度増加することはないから、リバウンドを抑えられるカラクリだ。

 治療はハーバード大学医学部と病院研究所による合同研究で実用化された器械を使うもので、世界80か国で700万回の背術が行われてきたという。

 リンダの提訴内容に話を戻すと、彼女は2015年8月から2016年2月にかけて、腹部、脇腹、背中とブラファット(脇)、内もも、あごの脂肪細胞を分解するために7回の施術を受けたという。そして施術から数ヶ月のうちに、〈それらの部位の皮膚の下に、硬くて膨らんだ、痛みを伴う塊〉ができ、2016年6月に奇異性脂肪過形成(皮下脂肪が蓄積し、脂肪の塊が形成される症状)と診断された。

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