キレる河野太郎、「徴用工問題」で韓国大使をどやしつけ、党内の評価を下げた過去

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外交に対する自負

 河野氏は外交を、自身の専門分野と見なしてきた。最終学歴はアメリカのワシントンD.C.にある名門・ジョージタウン大学。英語が堪能なことも大きく関係しているだろう。

 政府の外交方針に異を唱えたことも少なくない。例えば2002年、当時の外相は田中眞紀子氏(77)で、事務方との対立が激しかったことから更迭された。

 その後、民間人で環境相だった川口順子氏(80)が、スライドする形で外相に就任。しかし当時の外務省は、アフガニスタンやイラクでの戦争、日中日韓の関係悪化など大問題が山積していた。しばらくすると、川口外相の能力に疑問を示す声が大きくなっていく。

「当時の新聞記事を見ると、常に河野さんが川口外相を批判していたことが分かります。通産省の官僚としてキャリアをスタートさせた川口さんはどうしても、そつのない省庁運営を目指してしまいます。言質を取られないようマスコミにノーコメントで通すことも目立ち、それを河野さんは『大臣として発信力が弱い』と苦言を呈したのです」(前出の記者)

 河野氏は2017年8月、第3次安倍内閣で外相に就任した。

駐日大使を怒鳴る

「17年10月の総選挙で自民党は勝利し、第4次安倍内閣がスタートしました。河野さんは外相に再任されます。18年10月には内閣改造が行われますが、河野さんは外相に留任しました。すると同月末、いわゆる徴用工問題で、韓国の最高裁にあたる大法院が日本企業に賠償を命じる判決を下しました」(同・記者)

 大ニュースとなったことは言うまでもない。日本政府は強く抗議。更に日韓請求権協定に基づき、韓国政府に仲裁委員会の設置を打診した。

 ところが、これに韓国は応じなかった。河野外相は19年7月、南官杓(ナム・グァンピョ)駐日韓国大使を呼び抗議した。

「南駐日大使は、日韓の企業が賠償金相当額を出し合う韓国側の案に言及しようとしました。これに河野外相は激怒。テレビカメラの前で『韓国側の提案はまったく受け入れられないことは伝えている。それを知らないふりをして改めて提案するのは極めて無礼だ』と語気を強めてどやしつけたのです」(前出の代議士)

 特に徴用工の問題では、日本の有権者は韓国の姿勢に批判的だ。溜飲を下げた人もかなりいたかもしれない。

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