安倍前総理、小泉進次郎に対して不快感をあらわに 細田派を酷評したことに怒り心頭か

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派閥あって党なし

 思い付きの行動で周囲を困惑させる進次郎氏が舌鋒鋭く批判するのが、「派閥」だ。例えば、党内最大派閥である細田派(清和会)が岸田氏と高市氏を支持したことについて会見で、

〈これは河野太郎が絶対だめだということ。そのこと一点をもってしても誰が自民党、日本を変えられる新しいリーダーか明らかだ〉

 と、かつて父・純一郎元総理も所属した派閥を酷評。これに怒り心頭なのが、細田派を出身派閥とする安倍前総理だった。この会見後、安倍氏は周囲に、

「党を分断することを言って……。そもそも純一郎さんが総裁になれたのは、清和会が結束して応援したからでしょ。そのおかげで純一郎さんは当選できたんだ」

 と不快感を示して、こきおろしたのだ。

 先のデスクが言う。

「2001年に総裁選に出馬した純一郎さんは“脱派閥”を唱え、清和会を離脱して戦いに臨みました。しかし、清和会は純一郎さんを支援し、安倍さんは若手議員のリーダー格として、小泉総裁誕生に貢献しました。その恩を忘れたのか、ということでしょう」

 派閥あって党なし――。純一郎氏はかつてそう言われた自民党をぶっ壊そうとしたが、息子もそれに倣(なら)ったのか。

 だが、河野陣営関係者は、

「陣営には選対を取りまとめる“トップ”がいません。結局、小泉さんも選対に入らず、責任を回避して自分が目立ちたいだけに見えてしまいます」

週刊新潮 2021年9月30日号掲載

特集「仁義なき代理戦争『河野太郎』は58歳でも『洋平パパ』頼り」より

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