独裁者と言われた日本共産党の志位和夫 委員長を20年も続けられるあり得ない理由
日本共産党の志位和夫委員長(67)が9月6日、Twitterで自民党が臨時国会を召集しないことを批判したところ、同じ日に丸山穂高代議士がTwitterで「20年以上も共産党で独裁者してる人が、他党の代表選にワーワー言うとるのぉ」と痛烈に皮肉った。確かに志位氏は20年以上も委員長の座に君臨しているのは紛れもない事実。他の政党ならあり得ないことである。
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志位氏の正式な肩書は、日本共産党中央委員会幹部会委員長である。党規約には、最高職の明文規定はないが、議長、委員長、書記局長の党3役が中央最高指導部として機能し、近年、委員長が事実上、党の代表となっている。
まずは、志位委員長の問題のTwitterを紹介しよう。
《総裁選をやるのは自民党の自由だが、臨時国会を召集しないのは政府・与党の一存で勝手にやれることではない。野党は憲法に基づき召集を要求しており、それを拒むことは憲法違反だ。ただちに臨時国会を開き、国民の前でコロナ対策をしっかりと議論することを強く求める。》
これに対して、丸山議員はTwitterでこう反論した。
《20年以上も共産党で独裁者してる人が、他党の代表選にワーワー言うとるのぉ。他党の総裁選ぐらい“民主的”にさせてやれよな?しかも夏も散々国会閉中審査もやってるやん。今すぐ臨時会はレームダックだし、どうせ1ケ月以内に臨時会召集されるんだから憲法通り希望通りでしょ。批判のための批判の典型例。》
歴代最長
そもそも、志位氏が5代目の委員長に就任したのは2000年11月24日。以来、党大会の度に8回も続投が決定し、今日に至っている。
共産党の歴代委員長の在任期間はどうか。
宮本賢治氏が初代委員長で、在任期間は1970年7月7日から1982年7月31日の12年間。さらに議長を1982年7月31日から1997年9月26日まで15年間務めた。
不破哲三氏は1982年7月31日に2代目委員長に就任し、1987年11月29日までの5年間務めた。
3代目委員長は村上弘氏で、1987年11月29日から1989年5月29日まで1年半務めた。
その後、不破氏は4代目委員長として1989年5月29日から2000年11月24日までの11年間在任した。さらに2000年11月24日から2006年1月14日まで5年間議長を務めた。以後、議長職は空白となっている。
つまり歴代委員長で、20年以上在任しているのは志位氏だけである。それにしても、なぜ、こんなに長いのか。
「共産党には、志位氏以外委員長になれる人材がいないからです」
と解説するのは、元共産党の参議院議員で党政策委員長も務めた筆坂秀世氏である。
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