独裁者と言われた日本共産党の志位和夫 委員長を20年も続けられるあり得ない理由

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最低でもあと10年

「本来なら、志位さんは議長に就任していてもおかしくありません。しかし、委員長になれる人がいないので、続投せざるを得ないのです。議長職は空白でも支障ありませんからね」(同)

 委員長は、どのような方法で選出されるのか。

「党規約によると、党大会の参加者が無記名投票の選挙によって決められます。ところが、志位さんが就任してからは、まったく選挙が行われていないのです。今は議長がいないので、仮の議長が、『どなたか委員長に立候補する人はいませんか?』と問い、誰もいないのがわかると、仮の議長が『志位委員長を続投します』と発言。全員がワーっと拍手して終わりなんです」(同)

 党内で、委員長の在任期間が長すぎるとの声はあがらないのか。

「党内では、在任期間が長すぎると異を唱える人は誰もいません。というのは、歴代の共産党のトップは長年、権力にしがみついていたからです。宮本さんは委員長の後、88歳まで議長職をやりました。宮本さんに議長辞職の引導を渡したのは不破さんでした。その不破さんは、委員長の後、議長を75歳まで務めています。しかも、議長を辞めた後も、昨年の党大会で最高指導部である常任幹部会委員として再任され、いまだに党運営に影響力を及ぼしています。今さら志位さんだけがおかしいとは言い出せないんです」(同)

 ある意味、異常な状態とも言えなくもない。

「志位さんはまだ67歳と若いので、最低でもあと10年は委員長を続けるでしょうね。党員も、それが当たり前と思っていますよ」(同)

 昨年の党大会では、90歳近い浜野忠夫氏が幹部会副委員長に再任されている。

「不破さんにいたっては91歳です。こんな高齢の人を最高指導部に残しておくなんて、党としては末期症状ですね。委員長が次々に交代すれば党も活性化するのでしょうが、特定の人が20年、30年と居座るようでは、お先真っ暗というほかありません」(同)

デイリー新潮編集部

2021年9月21日掲載

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