「高市早苗」28年前の初当選 自慢のドラムさばきを披露した日

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結婚するお相手は

 ちなみに400ccのバイクにも乗る。

 昨年の7月の参院選ではあえなく落選したけれど、今回の突然の衆院解散で、思いがけぬチャンス到来。でも、頼みにしていた新生党には同じ選挙区に現職がいたため公認が得られず、無所属の出馬となって、当初は高市さんの演説会場はガラガラ。「またも落選」と見ていた専門家は多かったらしい。

 が、結果はトップ当選。なんでも去年の参院選では彼女が出演していた全国ネットの番組の放送時間帯に、関西ではお笑いバラエティーをやっていたりして見てもらえないという誤算があったらしい。でも、その後地元局の番組にも積極的に出演したとかで、そんな成果もあったに違いない。

「組織ではなく、個人が国会議員を作った。日本は、これで変わります」が、当選後の第一声だった。「しばらくは無所属のままでいきます」と話す彼女だが、栗本慎一郎氏らと共に新生党と院内統一会派を組む動きもあり、結局は新生党の傘の下に入るのではと見られている。

 両親は奈良市内に住み、父親はサラリーマン。選挙中、事務長を務めた25歳の弟がいて、今後は秘書として協力してもらう予定だとか。ご本人は目下独身。

「こんなゴチャゴチャの世界に飛び込んだら、いよいよ結婚してくれる男性はいなくなると思う」といいながら、ちっとも残念そうな気配はない。いずれにしても、腹鼓を打ちそうなタヌキおやじより、ドラムの美女のほうがなんぼかマシだもんね。
(「FOCUS」1993年8月25日号)

1996年から自民党に

 一応この後の流れを簡単にご紹介しておくと、高市氏は新進党などを経て1996年に自民党に入党。1度の落選を経験したものの、総務相や政調会長などを歴任し、順調にキャリアを積み現在に至っている。当時は結婚できないかもしれない旨語っていたが、結婚生活も1度経験している。

 叩くのではなく、叩かれることが増えそうだが、総裁選を勝ち抜き、勝利のドラミングを披露することができるかどうか。

デイリー新潮取材班

2021年9月13日掲載

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