尾身茂会長にコロナ医療体制の強化は荷が重過ぎる 政府が参考にすべき英国の取り組み

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1年半経っても日本の医療体制は脆弱

 厚生労働省と東京都は8月23日、改正感染症法に基づき都内の全医療機関に対し、新型コロナウイルス患者の受け入れや医療従事者の派遣を要請した。医療体制の逼迫を緩和するため、病床を現在より1割多い7000床にすることが目的である。

 改正感染症法では医療関係者に病床確保を要請し、正当な理由なく応じない場合には病院名を公表できるが、実効性に問題がある。大阪府は既に同様の要請を行ったが、病床の確保はほとんど進まなかった。厚生労働省が「正当な理由」と認めている「看護師の不足」などを理由に挙げて、ほとんどの病院が協力しなかったからである。...

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